住宅ローンは商品が多すぎていったいどれを選んだらいいのか?よく分からないですよね。
- 金利が低い、変動金利型を選ぶべきか?
- 借入期間中ずっと金利が変わらない、長期固定金利型を選ぶべきか?
- 長期固定金利型よりも金利が低い、固定金利選択型を選ぶべきか?
それぞれ住宅ローン商品には違いがあります。
実は、あなたの性格や価値観、ライフプランによって、選んだほうがいい住宅ローン、選んではいけない住宅ローンがあるんです!
まず住宅ローンの3つのパターンを知っておきましょう
住宅ローンには金利のパターンで大きく3つに分かれます。まずはそれぞれの住宅ローンの違いを簡単にご説明します。
変動金利型
- 年2回、市場金利の変動を反映させて金利を決定
- 5年間は返済額は変わらない
- その5年間の間に市場金利が上昇している場合、返済額に占める利息分の割合が増えて元金分の割合が減少することになる。つまり、住宅ローンの元金はまったく減らずに利息分ばかりを払って、しかも未払い利息まで残ってしまう可能性あり
変動金利のリスクについては、『住宅ローンの変動金利』のページに詳しく記載しています。
長期固定金利型
- 変動金利型や固定金利選択型に比べて金利が高い
- 返済額が借入期間中ずっと変わらないから安心
固定金利選択型
- 変動金利型に比べると金利は高いが、長期固定金利型に比べると金利は低い
- 固定金利である期間(たとえば3年、5年など)が終了するとき、次は変動金利にするのか固定金利選択型にするのかを再度検討する必要あり
それぞれの住宅ローン金利が現在どのくらいなのかを知りたいときは、『住宅ローンランキング』のページでご確認ください。
あなたの性格や価値観、ライフプランはどんな感じですか?
- お金や家計のことを考えるのは好きですか?
- 新聞を読んだりニュースを見たり、経済情勢がどうなっているのか?どうなっていくのか?興味がありますか?
- 株式や投資信託など、お金の運用をしたことはありますか?
- 金利や株価などをマメにチェックしたり、損得の計算をしたりすることは得意ですか?
- 3年後、5年後、10年後などにまとまったお金が入ってくる予定がありますか?
- 住宅ローンの借入期間を短くして早く完済できそうですか?
- 子どもの教育費と住宅ローンの2重苦になりそうな不安はありませんか?
- 将来、収入が減る可能性はありませんか?
いかがですか?
あなたの性格、価値観、ライフプランはどれに当てはまりますか?
1.-4.や6.に当てはまったあなたは「変動金利型」
住宅ローンの金利変動は経済情勢に大きく左右されます。
「変動金利型」の住宅ローンを選択する場合には、「金利が上がりそうだな」と判断したときには固定金利型への借り換えを行うなど、社会情勢・金利情勢を見ながら検討をしなくてはなりません。
つまり「変動金利型」住宅ローンは、上の1-4の内容のような金利情勢などに「興味がない」「好きではない」性格の方にはお薦めしない商品なのです。
一方で、1-4の内容に興味があり、これからの金利情勢を予測して最適なタイミングで変動金利から固定金利への借り換えを検討したい、と考えられている方には「変動金利型」の住宅ローンは現在低金利ですのでメリットがあります。
また、「6.住宅ローンの借入期間を短くして早く完済できそう」に当てはまったあなたは、共働きでガンガン働いて稼ぐ、とか、収入が安定していて多い、とか、金利が上昇する前に短期間で住宅ローンを返済できる、と考えられていることでしょう。
そういう場合にも低金利の「変動金利型」が向いています。
5.に当てはまったあなたは「固定金利選択型」
固定金利選択型を選ぶ場合、固定期間が終了時、次は変動金利か、固定金利選択型か、を再検討しなくてはなりません。
例えば固定5年の住宅ローンを借り入れた場合には、固定期間が終了する5年目にその時点での経済情勢がどうなっているのか、今後どうなっていくのか、を判断して次を決めなくてはなりません。
つまり「固定金利選択型」住宅ローンは、上記「変動金利型」住宅ローンと同様、上の1-4の内容のような金利情勢などに「興味がない」「好きではない」性格の方にはお薦めしない商品なのです。
一方で、「5.3年後、5年後、10年後などにまとまったお金が入ってくる予定がある」(たとえば、保険や預貯金が満期になる、など)場合には、そのタイミングと固定期間終了時期を合わせておけば住宅ローンが返済できるため、「固定金利選択型」の住宅ローンを選ぶメリットが最大限生かされます。
7.や8.に当てはまったあなたは「長期固定金利型」
1.-4.の内容に「興味がなく」、金利動向を常にチェックすることが「嫌い」な方。
7.お子さまの教育費を考えておくために、毎月返済額を安定させて計画しておきたい方。
8.将来の収入が減ることも想定して、金利上昇時に収入減が理由で住宅ローンの借り換えができなくなるリスクを避けたい方。
上記に当てはまる場合には「長期固定金利型」の住宅ローンがお薦めです。
3つのパターンに分けましたが、「変動金利型」「固定金利選択型」「長期固定金利型」のどれかひとつの住宅ローンに決めないといけないわけではありません。
2種類の商品を組み合わせて住宅ローンを組むことも可能です。
たとえば、「5年後に500万円が満期になる。でもお金のことを考えるのは嫌い。」と言う方もいらっしゃることでしょう。
その場合には、「固定期間5年の住宅ローンを500万円。残りの住宅ローンは長期固定金利型。」と2種類の住宅ローンを組んでおけば安心ですね。
→ 詳しくは「ミックスローンのメリット・デメリット」
最後に
あなたの性格や価値観、ライフプランによって、住宅ローンの商品を考えたほうがいい理由、お分かりいただけましたか?
もちろん一概には言えませんが……。みなさんが住宅ローンを検討する参考にしていただければ幸いです。
住宅ローンは長い期間つきあっていかなくてはなりません。
せっかくの新しいマイホーム。
住宅ローンのストレスを抱え込まないよう、住宅ローンは金利や流行だけで決めるのではなく、あなたの性格や価値観、ライフプランを加味して決めるようにしてくださいね。
家づくりコンサルティングでは、あなたの性格やご家族みなさんの価値観も考えながらライフプランニングを行い、あなたに最適な住宅ローンを一緒に考えています。