相続・贈与のことや住宅ローンなど家にまつわるお金のことも無事解決して、家の建築も終わりいよいよ二世帯同居が始まりました。
これからよろしくお願いします♪
こちらこそよろしくね。お互い助け合って仲良く暮らしていきましょうね♪
と仲良くあいさつして住み始めた二世帯住宅でしたが・・・
二世帯住宅にして嫁姑の仲が悪くなった!
子世帯ではケンカが絶えなくなった!
私が働いているからお義母さんに太郎のことをお願いしようと思っていたのに、お義母さんってば毎日遊びに出かけちゃう。太郎の幼稚園の送り迎えをお願いしたかったのに。
いままで行かせてあげられなかった習い事にも行かせてあげられると思っていたのに。
うーん。でもおふくろもおふくろで楽しんでいるわけだし。同居する前は音無子がやっていたんだから別に同居したからって変える必要ないんじゃないの?
それに、お義母さんもお義父さんも「太郎も水泳とか何か習わせてやったら?」とか言うのよ!「私立の小学校とかお受験とか考えているの?」とか!
そんなことイチイチ気にしなくても言わせておけばいいんだよ。ほっといていいよ。
ほっとけないわよ!習い事のお金を出すわけでもないし、私立に行かせるお金を出すわけでもないくせに言うんだから!
太郎は俺たちふたりの子どもなんだから、お金のことをおやじやおふくろに期待したって仕方ないだろう。
別にお金を出さないことを文句言っているんじゃないわよ!あなたはどっちの味方なのよ!
そのころ親世帯でも同じようにもめ事が…
毎晩ふたりとも遅くまでうるさいわねー。やっぱり奥さんが仕事をしていると夜が遅くなるから音が気になって寝られやしないわ!
二世帯にして住宅ローンも抱えているし、太郎もこれから教育費もかかってくるんだから、ふたりでがんばって働いているのはいいことじゃないか。大目に見てやろうよ。
あなたは昼間会社に行っているから気づいていないだろうけど、うちの荷物も2階に置いてあるものがあるから取りに行くじゃない?そうしたら部屋が散らかっているのよねー。勝手に片付けるのも悪いからほうっておいているけど。音無子さんって週に1回しか掃除しないんですって!
いや、だから働いているから仕方ないじゃないか。
それにね、夜うるさくて眠れなかったからお昼寝をしようと思っていたら、その日に限って音無子さん仕事が休みだったみたいでお友達を家に呼んでいたの。きゃーきゃーうるさくて!事前に言っておいてくれたらいいのに!
新居を友達に見せたい、っていいじゃないか!お前も友達を呼んだことあるだろう?
あんなにうるさくないわよ!あなたはいつも音無子さんの味方ばっかりして!ちょっと史太郎に相談してみるわ!
さて、どうしてこうなってしまったのでしょう。父郎さんも史太郎さんも「困ったなぁ・・・」と言うばかり。正直な気持ち、「嫁と姑の間に立ちたくない」と思ってしまいます。
同居した親の子どもであるご主人もしくは奥様の調整力が大事です
二世帯同居をしてから気づく失敗
- 生活時間帯の違いによる音(洗濯機など水廻りや玄関など)の問題
- 家事全般のスタイルの違い
- お金の問題と子・孫への構い方の違い
- 家族との距離感の違い(いつでも会える、家族だから許される)
- ご近所づきあいや友人との付き合い方の違い
- 同居していない実家との付き合いの考え方の違い
他にも「二世帯同居でここがイヤ。二世帯住宅のここが失敗。」という話はよく出てきますね。ではどうすれば二世帯住宅が失敗せずにうまくいくのでしょうか?
二世帯住宅がうまくいく秘訣、それは!
同居した親の子どもであるご主人もしくは奥様の調整力にかかっていると言っても過言ではありません。
さて、同居さん一家、史太郎さんはうまく事を丸めて家族みんな仲良く暮らすことができるでしょうか?
史太郎、ちょっといい?音無子さんのことなんだけど・・・(長々と文句が続きます・・・)
いろいろと俺たち夫婦に文句もあるだろうし言いたいこともあるだろうけど、よっぽどのことじゃなければ我慢してもらえないかな?音のことは気をつけるからさ。
なんで私が我慢しなくちゃならないの?
我慢っていうと語弊があるな。しばらく大目に見てもらえないかな?一緒に住み始めてまだそんなに経っていないわけだし、おやじもおふくろも音無子もお互いの生活のペースが掴めていないと思うんだよね。
そうだよ。音無子さんは家族とはいっても初めて一緒に暮らすわけだから気疲れもあるだろうしな。
同居が初めてなのはみんな一緒でしょ?なんで私が大目に見なくちゃいけないの?
もちろん音のこととか人を家に呼ぶときに事前に言っておくとか、俺たち夫婦が直さなくちゃいけないことは言ってくれていいんだよ。言ってくれないと気づかないこともあるしね。
じゃあ具体的に何を大目に見るの?何を言っちゃいけないのかしら?
そうだね。家事はお互いの家庭でお互いがいいようにやればいいと思うんだよね。だからそこに口を出して欲しくないかな。あとは太郎の教育のこと。可愛がってくれるのはとってもありがたいし助かっているんだ。でも子どもの教育方針は、これから夫婦でも考えていかなくちゃいけないことだからいろいろ言われたくないんだ。
分かったわ。ま、お互いに楽しく暮らしていけるようにしないといけないものね♪
父郎さん、遊子さんは納得してくれて、二世帯同居がうまくいくようになんとなくいい感じになりました。
うまくいく二世帯住宅のポイント
- ご主人のご両親との同居の場合はご主人、奥様のご両親との同居は奥様が調整役に
- 必要以上に干渉しない、家族だが別世帯であることを再度認識
- 「これはやってくれても」と甘えない、もちろん経済面も
- お互いに粗探しをせず、良い面を見つけるよう心がける
- どうしても我慢できないことは、調整役であるご主人もしくは奥様が間に立つ
- それぞれ人を家に呼ぶときには事前に言っておく
両親と話をしてきたよ。生活音は結構下の階に響いているみたいなんだ。そのうち慣れてくるとは思うけど、親も歳だし少し気を遣うようにしようよ。僕もテレビの音を大きくしたり、大きな音で扉の開け閉めをしたりしていたけど気をつけるよ。あとお互いに人を呼ぶときには先に言っておこうね。
確かにそうね。私も夜洗濯機を使っていたけど、朝洗濯をするように変えるわ。それに友達を呼ぶときとか事前にちゃんとおかあさんたちに言っておくようにするわ。
太郎のことは音無子の仕事が忙しいときとか、見て欲しい日があれば事前におふくろにお願いをするようにしようよ。教育方針については口出すな、って言っておいたから。
ありがとう。そうよね。「やってもらって当たり前」って思ったらいけないわね。お母さんにも予定があって当然だもの。
しばらくはいろいろ気になることもあると思うけど、僕は音無子の味方だし、僕たち家族がとにかく幸せに暮らすことが一番なんだ。だから気になることがあったら自分の中に溜め込まずにこれからも僕に言ってよ。
ありがとう。私もどう気を遣ったらいいのか分からなくてイライラしてたわ。ごめんなさい。お義母さん、お義父さんたちと仲良く楽しく幸せに暮らせるようにちゃんとしなくちゃね。
同居さん一家、しばらくはいろいろあるかもしれません。でも、生活パターンが分かってきてお互いの性格も分かってきたことで、今では仲良く幸せな二世帯住宅を楽しんでいます。
失敗例から学ぶ二世帯住宅
(1)プロローグ
二世帯住宅を考えたらまず最初にやることは?
(2)間取り
うまくいく二世帯住宅の間取りはどうやって決めていくの?
(3)音の問題
同居を始めると一番気になるのは音!
(4)建築基準法・水道メーター
建て替えをすることにしたら今の家より狭くなるって本当?
(5)相続・贈与
相続税や贈与税、どういう場合に払う必要があるの?
(6)お金のこと
二世帯住宅にするときの費用負担や住宅ローンのことを教えて!
(7)二世帯住宅が始まった
いざ二世帯同居が始まってみたら、あんなことやこんなことも・・・