相続・贈与で相談したファイナンシャルプランナー・熊谷一志に家づくりのお金のことも相談することにしました。
家を建替えるときに必要なお金って何があるんだろう?
今の家を壊す解体費用、新しい家を建てる建築費用、お義父さんたちが住む仮住まい費用とか両方の家の引越し代とか 。
どのお金を誰が出すのか、住宅ローンはどうやって選んだらいいのか、そもそも住宅ローンを借りたほうがいいのか、住宅営業マンに相談してみよう。
二世帯住宅に建替えるときに必要なお金を洗い出しておきますね。住宅ローンに関してはファイナンシャルプランナーの熊谷さんに相談してみましょう。
二世帯住宅に建替えるときに必要なお金
二世帯住宅に建替えるときに必要なお金を洗い出してみました。
二世帯住宅に建替えるときに必要なお金
- 解体費用
- 引越し代
- 仮住まい費用
- 新しい家の建築工事費用
- 地鎮祭の神主さんへの謝礼
- ご近所挨拶の粗品
- 新しい家の家具・家電・インテリア
住宅購入の諸費用のページでも諸費用について詳しく説明しています。
建替えの場合には土地代金がありませんが、新しく土地を購入して二世帯住宅を建てる場合には土地代金が入ってきます。
どうやって分けようか?全部折半するのがいいのかな?新しい家の建築費用を折半すると、建物の名義が父郎1/2、史太郎1/2になるわけだからそうすると相続がここでも発生してしまうんだよな。
将来ゆくゆくは史太郎一家のものになるんだし、新しい家の建築費は史太郎が住宅ローンを組んだほうがいいんじゃないの?他の二世帯住宅ってどうしているのかしら?営業マンさん?
そうですね。折半されるご家庭も多いですが、この部分は親世帯、この部分は子世帯、と分けられるご家庭も多いです。また、住宅ローンの毎月の返済可能額はどのくらいなのか?によって住宅ローンの借入額は変わってきます。
どのくらい住宅ローンを借りるのか?を計算してみて、もし建築費用が足りなければお父さまが補填される、という形はいかがですか?
将来相続税がかかると嫌だから、お父さんに建築費用をすこし出してもらっても建物は全部僕の名義にしたいな。
負担割合に応じた持分割合で登記
住宅ローンは返済可能額から考えること!
建物の名義についてはお分かりいただけましたか?
では、史太郎さんが住宅ローンをどのくらい借り入れできるか、返済可能額より考えてみましょう!
住宅ローンは返済可能額から考える
家づくり専門FP熊谷一志のワンポイント
ライフプランシミュレーションを行った結果、同居史太郎さんは奥様・音無子さんもフルタイムで働いていますので、住宅ローンを4000万円借り入れしても生活は大丈夫、ということが分かりました。
4000万円の住宅ローンの借り入れを行って生活に問題はなさそうですね。
それなら頭金を僕の預貯金から出して、残りを僕が住宅ローンで借り入れすればOKですね!
私の親もいくらか出す、って言ってくれているんだけどどうしたらいい?
出してもらえるなら出してもらおうよ!あ、でも贈与税がかかるのかな?
直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税枠というのがあります。
史太郎さん、音無子さんのご両親からそれぞれこの非課税枠の範囲内でお金を出してもらった場合には贈与税がかかりませんよ。
音無子さんがご両親からもらって家の頭金に入れる、ということであれば、建物は、負担割合に応じて史太郎さんと音無子さんの持分割合とし共有名義で登記することになります。
同居さん一家は話し合い、二世帯住宅の建替えにかかる費用をこのように負担することに決めました。
親世帯が出すお金
- 解体費用
- 親世帯の引越し代
- 親世帯の仮住まい費用
- 地鎮祭の神主さんへの謝礼
- ご近所挨拶の粗品
- 親世帯の家具・家電・インテリア
子世帯が出すお金
- 子世帯の引越し代
- 新しい家の建築工事費用
- 子世帯の家具・家電・インテリア
二世帯住宅のお金のポイント
- 二世帯住宅にするときの費用負担を話し合っておく
- 負担割合に応じた持分割合で登記
- 住宅ローンは返済可能額から考える
二世帯住宅のお金や相続について相談したい方は、住宅購入ライフプラン診断(11,000円(税込))でスッキリ分かりやすくご説明させていただきます。
失敗例から学ぶ二世帯住宅
(1)プロローグ
二世帯住宅を考えたらまず最初にやることは?
(2)間取り
うまくいく二世帯住宅の間取りはどうやって決めていくの?
(3)音の問題
同居を始めると一番気になるのは音!
(4)建築基準法・水道メーター
建て替えをすることにしたら今の家より狭くなるって本当?
(5)相続・贈与
相続税や贈与税、どういう場合に払う必要があるの?
(6)お金のこと
二世帯住宅にするときの費用負担や住宅ローンのことを教えて!
(7)二世帯住宅が始まった
いざ二世帯同居が始まってみたら、あんなことやこんなことも・・・