「今後の住宅ローン金利の動向が心配です!」
これから住宅ローンを組む方、既に住宅ローンを組んでいる方は、今後の金利動向が気になりますよね。
2013年4月に日銀総裁に黒田氏が就任し、異次元と言われるほどの金融緩和政策を発表し実行してきました。その後の主な金融政策を時系列に見てみると、以下の通りです。
2016年1月 | 「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入 |
日本銀行当座預金のうち「政策金利残高」に▲0.1%のマイナス金利を適用することが決定されました。 | |
2016年9月 | 「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」 |
10年物国債利回りが概ね0%程度で推移するよう国債を購入 | |
2018年7月 | 長期金利の誘導目標±0.1% |
2021年3月 | 長期金利の誘導目標±0.25% |
2022年12月 | 長期金利の誘導目標±0.5% |
2023年7月 | 長期金利1.0%までの上昇を容認 |
長期金利は実質的な利上げとなる見込みで、固定金利の住宅ローン金利は上昇すると予想されます。一方、政策金利は変更なしが続いており、変動金利の住宅ローンは現時点では影響は無さそうです。
今後、金利はどうなるの?
このような疑問はありませんか?
私は住宅購入ライフプラン診断や住宅ローン相談の際に、このような質問をたくさん受けます。
- 今後、金利は上がりますか?
- 上がるとしたらいつですか?
- 何%くらいまで上がりそうですか?
答えは誰も分かりません。
政府・日銀の政策が今後どの様に日本経済に影響してくるかは、誰も予想がつかないのです。
住宅ローンの種類を選択する際には、様々な情報から貴方自身が金利動向を予測し、住宅ローンを選んでいく必要があります。
金利動向を予想してアドバイスしてくれる人がいてたとしても、自分自身で判断するようにしましょう。
過去のデータから推測
下のグラフは過去約50年間の日本の金利(10年国債)推移です。
過去の金利推移を見てみると、金利は大きく上がったり下がったりしているのが分かりますね。
基本的に金利は日銀が景気動向をみて金融政策によって政策金利を決定し動いていきます。
- 景気が良いと加熱した景気を抑えるために金融引締め(金利上昇)されます。
- 景気が悪いと景気浮揚のために金融緩和(金利下落)されます。
しかし、政府の財政不安により、金利をコントロールできない事態に陥ることもあります。
参考:世界規模の金融危機に陥った2008年から2019年までの12年間、住宅ローン金利はどう推移してきたのか?
2008年から2019年までの12年間で住宅ローン金利はどう推移してきたのか?についてをまとめています。
最後に
これから日本の金利はどうなるの?
住宅ローン金利は何%くらいになるの?
前述したとおり私が断言できる質問ではありません。
冷たい言い方かもしれませんが、判断は自分でしないといけません。
10年後に「このホームページを読んでいて良かった!!」と言える判断をして下さいね。
そして大事なのが行動です。
頭で判断しているのに行動しなければ考えていないのと同じです。
もし、住宅購入の行動を起こしたいけどどうしたらいいか分からないという場合は、『家づくりの流れ』のページをご覧下さい。
次のステップに進むためのヒントがあるはずです。
住宅ローンを考えるときに、住宅ローンの金利だけを考えてはいけません。
一生かけて返済していく住宅ローンなのですから、ライフプランシミュレーションを合わせて行って住宅ローンを検討することをオススメします!
「どのくらいの金利の住宅ローンを組んでも今後の生活がやっていけるのか?」
「いくらぐらいの家を買っても一生困ることはないのか?」
シミュレーションをしながら一緒に考えてきましょう。
どうやって住宅ローンの種類を判断したらいいのか、分からない、相談したい、そんなときにはぜひ家づくりコンサルティングへお越し下さい。