先日、マンション販売のモデルルームに行ったときに、机の上に何気なく置いてある資料をめくってみると・・・
「低金利の今が買い時!!」
「住宅ローン控除のある今が買い時!!」
「家賃を払い続けるなんてもったいない!!今すぐ購入を!!』
まるで「今住宅購入をしない人はバカじゃないの?」と言われている気がしてとても嫌な気持ちになりました。そんなふうに感じるのは私だけでしょうか?
住宅購入の時期は今が買い時!?
「住宅購入は今が買い時!!」「一戸建て、買うなら今!」
この言葉は、私が住宅営業を始めた1993年からず~っと使われています。
たまには「住宅購入の時期は今ではありません!!」という言葉を聞いてみたいですが、そんなこと言ったらマンションやハウスメーカーは売れなくなってしまいますね。
「今が買い時!!」、この言葉は信用できないことはみなさんもうお気づきですよね?
ではいったい、住宅購入の時期はいつが良いのでしょうか?
それは・・・
あなたがマイホームを欲しいとき!!
そのときがあなたにとって住宅購入の時期でしょう?
いくら金利が低くても、減税キャンペーンをやっていても、マイホームが欲しくなかったら買わないですよね?
住宅購入の時期とポイントは
マイホームが欲しいときに、最善の手段で住宅購入をする!!ことです。
気をつけて!住宅購入できない時期がある?
「今すぐにマイホームが欲しい!!」そう思っていても買えない方がいるんです(涙)。
今まで私が家づくり相談を行ってきて、住宅購入したいのに買えなかった方は大きく5パターンです。
- 頭金が全くない方
- 他にローンがある方
- 転職したばかりの方
- 一時的に収入が減った方
- 健康でない方
1.頭金が全くない方
契約時には必ず契約金が必要になります。請負金額の10%が相場ですが、ハウスメーカーによっては契約金額を少なくてもokにしてくれる場合もあります。 諸費用もローンに含めることができますが、契約行為ができるための頭金は現金で必ず必要です。
2.他にローンがある方
車のローン等が家計を圧迫している場合、住宅ローンを借りにくくなります。理由は、金融機関は返済負担率で判断するという基準を持っているからです。
例えば、年収400万円の方の返済負担率が35%だとすると
400万円×35%=140万円
年140万円までの返済なら大丈夫だろうと考えるわけです。
すでに車のローンで年間100万円を返済している場合、
140万円―100万円=40万円
住宅ローン返済できるのは年間40万円だろうと金融機関は考えるのです。
年間返済額が40万円だと、住宅ローンは1000万円も借入ができません。
3.転職したばかりの方
一般的に勤続3年以上が融資の条件です。(転職理由や金融機関によって違います。)
「転職する前に家を建てておいたら良かった・・・。」
このように後悔する方はとても多いです。独立して起業される方も同様です。家が欲しい方は、転職・独立の前にご検討を!
4.一時的に収入が減った方
奥様が出産のため会社を辞めて世帯収入が半分になってしまったご夫妻がいらっしゃいました。奥様は3年ほど育児に専念して社会復帰をする予定です。
共働きの間は住宅ローン返済は全く問題ないので、希望する住宅ローン額を借りることができる予定でした。ところが、奥様が会社を辞めて世帯収入が減ったことで、ご主人の収入だけでは借りられる金額が希望のローン額の半分になってしまい、家づくりの計画を見直すことになってしまいました。
5.健康でない方
「少し前に心臓病の手術をしました。」という方がいらっしゃいました。残念ながら、希望する額の住宅ローンが借りられずマイホームを断念。
住宅ローンを借りるためには、団体信用生命保険など生命保険に加入しなければいけないんです。返済しないといけない人が亡くなったら、金融機関は困るでしょ?だから返済する人に生命保険をかけて、保険金で貸したお金を回収することになっています。
生命保険に入れない人は金融機関はお金を貸したくないんです!!
公的なローンでは、団体信用生命保険に加入できなくても貸してくれる場合がありますが、必要額のローンが組めるかどうかは分かりません。
民間の金融機関で住宅ローンを組む必要があるのであれば、健康な時期しか住宅購入ができなくなってしまうんです。
あなたにとって最適な住宅購入の時期はいつですか?
このように「わたしたちにとって今が家の建てどきなのに建てられない」という方が結構いらっしゃいます。住宅購入したい時期に建てられないという残念なことにならないように上記の事項には注意しておきたいものです。
家づくりコンサルティングでは、「家が欲しいけどいつ住宅を購入したらいいのか分からない」という相談もお受けしています。