家を建てる年齢やライフスタイルによって、団信を選択したほうがいいのか?民間の生命保険を選択したほうがいいのか?は異なります。
さて、クイズです!
団信(団体信用生命保険)の代わりに加入する生命保険、いつ加入したらよいでしょうか?
- 家の請負契約の時期
- 家の引渡しまでに
団信代わりの生命保険、いつ加入する?
答えは、「1.家の請負契約の時期」。
多くの人は「家の引渡しまでに生命保険に加入をしておけばよい」と考えています。なぜそう考えるかというと、フラット35のローン実行は家の引渡しのタイミング、そして団信も同時期から保障開始されるから生命保険も同じでよい、と考えてしまうんです。
団信代わりの生命保険の加入を家の請負契約の時期にしたほうがよい、その理由と注意点を失敗事例よりご説明します。
生命保険の審査で落ちた!団信も間に合わない!
団信も生命保険もどちらも加入するときには審査があります。過去の病歴や今の健康状態、危険な職業かどうか、など保険会社にとって保険金を支払うリスクが高いかどうかをチェックするために審査を行います。
上の図をご覧ください。
生命保険会社での審査にかかる期間はおよそ10日から14日くらいかかります。もし審査が通らなかった場合、他の保険会社を探すか団信を検討するか、になります。
こんな失敗がありました。
家の引渡しまでに生命保険を考えればいいや、と思っていたら間に合わない
Aさんは、フラット35でローンを借りて家を建てる契約を住宅メーカーと行いました。団信には加入せず民間の生命保険に加入しようと決めていました。
「新築の家が建ってからの保障だから家の引渡しまでに生命保険の契約をすればいいや。」と考えていました。引渡し1ヶ月前に生命保険会社の審査を出したところ残念ながら生命保険に加入することができないことが発覚!
大慌てで団信に加入できないかを聞いてみたところ、「団信への加入申込み期限が終わっているので無理。」…どうしよう…
そうなんです。団信の加入申込みはローンの金消契約までに行わないといけないんです。(上図参照)
団信ではなく生命保険に加入することを考えている方は、生命保険の審査に通らない可能性を考慮して、早めの対応をしておくよう注意しておきましょうね。
家の契約から引渡しまでの間に万が一のことがあったら?
家の請負契約をしたら支払い義務が生じています。つまり、家の契約をしてから引渡しまでの間に万が一のことがあっても家の代金は支払わなければなりません。
上の図の「ローン・団信の流れ」を見てみると、団信の保障が開始されるのは家の引渡しのときです。家の請負契約のあと、団信保障開始の建物引渡しまでに万一のことが起こると建物の支払い義務は生じているのに払えない…ということになってしまいます。
団信代わりの生命保険で注意するポイントは大きく2つ
- 団信にしたほうが得か、民間の生命保険にしたほうが得かを検討
- 生命保険の加入は家の契約の時期に合わせて考える
もう少し詳しくお知りになりたい方は、家づくりコンサルティングでは生命保険・火災保険相談を行っています。