私たちの日常生活では、多くの方は自分の家で過ごす時間が大部分を占めています。特にCOVID-19以降は在宅ワークが普及したこともあり、生活スタイルの変化に伴って住宅リフォームを検討されている方が増えています。
どんなタイミングで住宅リフォームを考え始めるのか?
住宅のリフォームを検討されるタイミングはご家族によって異なりますが、家づくりのご相談に来られる方からよくお聞きするのは、以下のような状況や理由があります。
- 老朽化や劣化
- 屋根や外壁の傷み、給排水設備の老朽化など、長年住んでいると経年劣化によりリフォームが必要になることがあります。
- スタイルの変更
- 古いデザインをモダンなデザインに変えたい、オープンスペースを作りたいなど、住宅の内装や外観を現代的なものに変えたいというご相談もよくあります。
- 家族構成の変化
- 家族の構成が変わった場合、部屋の配置や数、機能性が変更されることがあります。ご両親やお子さまの誕生など新たな家族のメンバーが増える、子供が成長してプライバシーのニーズが変わるなど、家族にもさまざまなライフステージがあり、それに合わせて住居も変えていく必要があります。
- エネルギーや環境への配慮
- エネルギー効率の向上や環境にやさしい設備や材料への交換を考える人も増えています。たとえば太陽光発電の導入や断熱性能の向上などです。補助金制度が創設されたタイミングなどで考える方も多いです。
- 投資目的
- 住宅リフォームは将来的な価値向上を期待して行うこともあります。不動産市場の変動に合わせて、住宅を魅力的な状態に整えてから賃貸に出すなどの目的で住宅リフォームを考えられる方もいらっしゃいます。
- 機能の向上
- キッチンやバスルーム、収納スペースなど、日常生活の利便性を向上させるため、設備を中心にリフォームを考え始めた、とよくお聞きします。
- 健康や安全への配慮
- 家の中で健康や安全に関する問題が発生した場合、リフォームが必要になることがあります。例えば、カビや防水問題の解決、バリアフリー化などが考えられます。
- 購入した中古住宅の改修
- 中古の住宅を購入した場合、自分の好みやニーズに合わせて住宅リフォームを行うことがあります。水回りと収納をとくにリフォーム検討をされる方が多いです。
住宅リフォームを考え始める状況や理由を列挙しましたが、理由はひとつではなく複数の状況を考えられて、という方が多いようです。
住宅リフォーム計画の費用と予算の考え方
住宅リフォームの検討がはじまり具体的に計画を立てるとき、まず最初に最も気になるのが「費用と予算」。
無理のないリフォーム計画を立てるためには、以下のポイントを考慮しておきましょう。
リフォームしたい理由や内容・要望などを洗い出しておきましょう
まず、リフォームの具体的な内容・自分たちの要望を明確にすることが大切です。
どの部分をリフォームするのか、どのような仕様で行うのかを具体的に洗い出しておきましょう。
ご家族で話をするときにも、リフォーム会社さんに見積も依頼するときにも、リフォームしたい理由や要望・具体的な内容を洗い出しておくと、より正確な見積・提案をしてもらえます。
優先順位付けをしておきましょう
予算と時間が無限大にあればリフォームを一度に行えますが、時間もお金もかかってしまいます。
ご家族で相談をして優先順位を決めておきましょう。「これは絶対にリフォームする」「これは見積次第」「これは費用が安ければやる」などを決めておくことで、予算の範囲内で必要なリフォーム工事を行うことができます。
まずは絶対に必要な工事を優先して進め、将来的に追加のリフォームを検討することも考慮しましょう。
資金計画を考えましょう
「リフォームをしたい理由や要望・内容」「優先順位付け」をご家族で相談したら、次はリフォーム会社さんに提案見積を依頼する前におおよその予算・資金計画を考えてみましょう。
住宅リフォームの資金計画では、自己資金で用意するのか?リフォームローンを借り入れするのか?また補助金など何か利用できないのか?などを考えます。
「キッチンをリフォーム」「子ども部屋の間取り・収納をリフォーム」などリフォームの内容によって予算の幅は広いのですが、資金計画で考えたいのは
- いくらのリフォーム費用なら無理なくできるのか?
- リフォームローンは毎月どのくらいまでの返済に抑えたらいいのか?
- 自己資金でリフォームしてそのあとのライフプランは大丈夫なのか?
また地域によっては、住宅リフォームに補助金や助成金が提供されている場合があります。資金計画ではさまざまなお得な制度を考えつつ、リフォームを行う時期も合わせて検討するといいですね!
見積・提案を受けて比較してみましょう
複数のリフォーム会社さんから見積・提案を受け、比較することで適切な価格設定を見極めることができます。ただし、安い見積金額を出してきたリフォーム会社さんに即決するのは必ずしも最良の選択とは限りません。
安価な材料や設備を選んでしまうと、アフターサービスやメンテナンスなど長期的なメンテナンスコストがかかってしまう場合があります。信頼性や品質もしっかりと考えていきましょう。
隠れた費用が発生することも!
リフォームには、予期せぬ隠れた費用が発生することがあります。
壁の裏側の劣化や老朽化した配管の交換など、見えない箇所の修復にも費用がかかる可能性があります。予算に余裕を持たせることも大切です。
家づくりコンサルティング・熊谷が記事監修をしていますパナソニックリフォームさまのサイトでは、予算別でどんなリフォームができるか具体的に金額が提示されています。
リフォーム計画をするうえで、リフォーム会社さんへの見積提案依頼前の参考になります。
▼予算別にどんなリフォームができるのかを知る https://sumai.panasonic.jp/sumai_create/hint/0196cat003.html
住宅リフォーム計画の費用と予算の考え方に困ったらご相談ください。
住宅リフォームは「費用と予算」の考え方を理解し、無理のない計画を立てることが大切です。
「リフォームしたい理由や内容・要望などを洗い出し」「優先順位付け」「資金計画」などのポイントを押さえ、理想的なリフォーム計画を立てるお手伝いをしています。