二世帯住宅・二世帯同居に出る補助金とは

二世帯住宅を建てたときや二世帯同居・近居をするときに補助金が出ることがあるってご存知ですか？

国も「地域型住宅グリーン化事業」という制度で３世代同居への補助金を行い、「子育てを家族で支え合える三世代同居など複数世帯の同居しやすい環境づくり」を行っていました。
「地域型住宅グリーン化事業」は募集期間が短く2020年6月現在は公募を行っていませんが、３世代同居や近居への補助金制度を行っている自治体がありますので二世帯住宅を検討されている方はぜひお住まいの自治体が補助金制度を行っていないか調べてみましょうね。

2020年6月現在関西エリアで、親・子・孫３世代が暮らす二世帯住宅・二世帯同居への補助金支援を行っている自治体の一部をピックアップします。

画像：イラストAC

高槻市・３世代ファミリー定住支援事業

高槻市の「３世代ファミリー定住支援事業」とは、高槻市外に住んでいる子育て世帯が市内に転入し、高槻市内に住んでいる親世帯と新たに同居または近居（市内に住む）をするための住宅の購入・リフォーム費用の一部を助成する制度です。

申請期間は、令和2年6月1日（月曜日）～令和3年3月24日（水曜日）まで。補助金額は1戸あたり20万円が上限です。
詳しくは「令和2年度　3世代ファミリー定住支援事業の概要｜高槻市」をご確認ください。

池田市・親元近距離居住応援補助金

池田市の「親元近距離居住応援補助金」とは、池田市外に住んでいる子世帯が市内に転入し、池田市内に住んでいる親世帯と近居（市内に住む）をするためのマイホームを新たに取得する際の登記費用の一部を予算の範囲内で補助する制度です。

申請期間は、令和2年4月1日（水曜日）から令和2年12月28日(月曜日)まで。補助金額は1戸あたり20万円が上限です。
詳しくは「池田市親元近距離居住応援補助金／池田市ホームページ」をご確認ください。

茨木市・多世代近居・同居支援事業補助制度

茨木市の「多世代近居・同居支援事業補助制度」とは、茨木市外に1年以上住んでいる子世帯が市内に転入し、茨木市内に1年以上住んでいる親世帯と近居・同居をするために平成29年4月1日以降に住宅を取得した費用の一部を補助する制度です。

申請期間は、2020年4月1日～ 2021年3月12日まで。補助金額は1戸あたり30万円が上限です。
詳しくは「多世代近居・同居を支援する補助制度について／茨木市」をご確認ください。

泉佐野市・三世代同居等支援事業

泉佐野市の「三世代同居等支援事業」は、平成27年4月1日以降、高齢者世帯と同居または近居することとされたこども世帯に対して、転入転居費用の一部を限度額10万円とし助成制度です。

詳しくは「三世代同居等支援事業について／泉佐野市ホームページ」をご確認ください。

大東市・三世代家族推進事業

大東市の「三世代家族推進事業」とは、同居や近居に必要な費用（引越代相当額および住宅取得費用または持家の増改築・リフォーム費用）の一部を支援する制度です。

詳しくは「三世代同居、隣居、近居に対する支援／大東市ホームページ」をご確認ください。

なぜ同居や近居で補助金がもらえるのか？

上にピックアップした自治体以外でも奈良市、岸和田市、大津市などでも同様に３世代同居や近居のための住宅購入やリフォーム費用への補助金がもらえるところがあります。

ところでなぜ子世帯と親世帯で同居や近居をする場合に補助金が出ることがあるのでしょうか？

これは今の日本の社会情勢が関係しています。
賛否両論ありますが「ニッポン一億総活躍プラン」の中に「子育てを家族で支える三世代同居・近居をしやすい環境づくりを推進」ということが含まれており、これを受けて各自治体も支援に乗り出しています。
また空き家問題も今の日本では大きな問題です。中古住宅の流通促進や人口減少も自治体においては課題です。

このような背景があって、同居や近居で補助金がもらえる仕組みになっているんですね。
子世帯が親世帯が住む市へ戻ってきて二世帯住宅への建て替えやリフォームを考えている場合など、お住まいの自治体で同居に対する補助金がないかをぜひ確認してみてくださいね。

家づくりコンサルティングでは、補助金だけでなく家を建てるときに出てくるさまざまなお金の悩みをスッキリ解決しお得な家づくりのためのアドバイスを行っています。