二世帯住宅のメリット・デメリット

東日本大震災以降、「家族の絆を大切にしたい」と考える方が増えています。
また共働き夫婦も増え、それに加えて待機児童も増加していることから、「両親に子どもの面倒を見て欲しい、手伝って欲しい」と思い二世帯住宅を考える方も多いようです。

二世帯住宅のメリット・デメリット

社会情勢不安・金融不安などから、都心部においては若い世代の方が一戸建てを購入することは難しくなっています。
そのため近年の傾向として、東京などの都心部では、「子世帯から、二世帯住宅を建てないか?と親世帯に提案する」割合が多く、地方では、「親世帯から」の割合が多いようです。

また、長男家族との同居、というイメージが強かった二世帯住宅ですが、最近では、長男家族ではなく次男家族や奥様側のご両親との同居などさまざまな形の二世帯住宅を考えられている方も多くみられるようになりました。

二世帯住宅のすすめ

最近よく聞くイクジイ、イクバアって?

イクジイという言葉をご存知ですか?

イクメン、とは育児に参加する男性、だんなさまのこと。イクジイとは、育爺、つまり子育て・育児に参加するおじいさんのことです。

団塊世代が定年退職を迎え、昔の60代とは違いとても元気です。そしてPCやスマートフォン、タブレットなどを始めとする新しいメディアにもお子様と一緒に楽しめる世代です。
団塊世代の男性は「家のことは奥様にまかせきりで働きづめだった」という方が多いのが特徴です。

そこでご近所や家とのつながりを持って、団塊世代の方の新たな生きがいを見つけてもらう、という意味でも、孫育て・育児参加はとてもいいことですね。

そんなイクジイ・イクバアとともに一緒に子育てをしていける家づくり、二世帯住宅はステキです。

二世帯住宅は相続税対策になるの?

二世帯住宅には相続税対策においてもメリットがあります。二世帯住宅の場合、小規模宅地の評価減の特例が使える場合があります。詳しくは相続税のページをご覧ください。

相続税の課税価格の計算上、その宅地等の240㎡までの評価額の80%相当額が減額される、という特例ですが、二世帯住宅でも親世帯・子世帯それぞれの住居に行き来ができるのか?取得したのが誰なのか?によって、この特例が受けられるかどうかが変わってきます。

二世帯住宅の相続税対策を始めとしたお金のことを知りたい方は家づくりコンサルティングへご相談ください。お問い合わせはこちらから。

賃貸併用住宅ってどんなもの?

賃貸併用住宅はご存知でしょうか?

賃貸併用住宅とは、自宅の建物の一部を賃貸住宅として他人に貸している住まいのことを言います。住宅ローンで建てた自宅の一部を貸し出すことで家賃収入が得られ、それを住宅ローン返済に充当することができる、というメリットがあり、継続的に家賃収入が見込めそうな都心部で検討される住宅です。

二世帯住宅を建てたものの、「不幸にもうまくいかず別居することになった」「子世帯が転勤で出て行くことになった」「親世帯が同居後亡くなってしまった」など、さまざまな理由で二世帯で住まなくなり、完全分離型(行き来ができない、キッチン・風呂など全てが二世帯分ある)で二世帯住宅を建てられた場合には、このような賃貸併用住宅にするという選択肢も都市部ではあります。

二世帯住宅の間取りのメリット・デメリット

私の実家は二世帯同居でした。

24.3坪4DKの二世帯住宅ではない一戸建てに6人が生活していました。
楽しいこともたくさんあったけど、トラブルがあったのも事実です。生活時間や食べ物の好み、宗教の違いまであったので、すべてを上手くやろうと思うのが間違いかもしれませんね。

二世帯住宅のメリット・デメリット

私は建築業界に入って二世帯プランがあるということをはじめて知りました。
そして何軒もの二世帯住宅を引き渡してきました。

二世帯住宅で大切だなぁと思ったのは、

  • プラン
  • 遮音性
  • 資金計画

間取り・プランは土地の広さや建築制限によって限られてきます。できるだけ自由設計のメーカーで設計してもらいましょう。

遮音性は2階の床だけでなく、壁も大切です。
お風呂が1つの場合、水の音が寝ている両親の寝室に聞こえないように壁の遮音性も配慮しましょう。

資金計画では、どちらの世帯がどれだけ支払うかを最初に決めておかないとトラブルになります。例えば固定資産税などです。

二世帯住宅の間取りのメリット・デメリット

二世帯住宅の間取りには大きく分けると3つのパターンがあります。それぞれの間取りとそのメリット・デメリットを簡単にまとめてみました。生活スタイルやご家族の関係、予算、敷地の大きさなどによってどのパターンが向いているかの参考にしてくださいね。

1.すべて共有

それぞれの個室以外、玄関もお風呂もキッチン・ダイニング・リビングもすべて共有にするパターンです。一部、子世帯もしくは親世帯のほうにミニキッチンをつけることもあります。昔ながらの同居スタイルですね。

メリット

1世帯分の家を建てるのとほぼ同じですので建築費が抑えられ、光熱水道費などランニングコストも抑えられます。

デメリット

生活スタイルや時間帯が親世帯・子世帯で異なる場合には、音の問題や独立した空間がないことから気苦労が多く気疲れしてしまう可能性があります。

2.一部共用

家の一部の機能を親世帯・子世帯で共用するパターンです。たとえば、玄関1つ+内階段、1階は親世帯が住み2階に子世帯が住み水周りやLDKなどすべて別、といったパターンです。

メリット

生活スタイルや時間帯が違っていても、居住空間が親世帯・子世帯で別なので気を遣わなくてよく、また同じ玄関を使い、階段で行き来ができるので親子孫間のコミュニケーションをとることもできます。

デメリット

玄関と階段以外の機能が2つずつ必要な為、建築費やランニングコストが高くなり、居住空間にそれなりの広さを求める場合には敷地面積が必要になります。玄関や階段が共有であることをプライベートが守られているようでそうでもない、といった声も聞くことがあります。

3.完全分離型

親世帯・子世帯、すべて分かれているパターンです。たとえば、親世帯・子世帯が1階・2階や隣同士で分かれており、それぞれに玄関や階段を始めすべての家の機能が揃っている間取りです。

メリット

生活スタイルや時間帯が違っていても、居住空間が完全に親世帯・子世帯で別なので気を遣わなくてよいことです。「親子で近くに住んでいる」という感覚でありながら、お互いの行動がある程度把握できるので安心です。

デメリット

建築費やランニングコストが高くなり、居住空間にそれなりの広さを求める場合には敷地面積が必要になることです。
完全分離型の場合、機能上それぞれ独立していて、お互いの住居の行き来が家の中からできないか、できても防火扉で区切られており、それぞれの住居部分を界壁で区画している、などの条件を満たせば、2戸の住居として区分登記をすることができます。この場合には、税制面においてもメリットがあります。

うまくいく二世帯住宅のつくり方

実の親子同士は言いたいことは言えるけど、嫁と姑・義父、婿と義父母はなかなか本音が言えないものですよね。

だんなさま側の親と同居の場合にはだんなさま、奥さま側の親との同居の場合には奥さまが、間にたって調整役としてうまく回すことが二世帯同居でうまくやっていくコツですね。

なかなか悩ましい二世帯住宅。失敗例から学ぶ二世帯住宅では、二世帯住宅を建てた方々からの失敗事例から、嫁姑など人間関係の問題を起こさせないコツやうまくいく二世帯住宅をまとめています。

家づくりにおいては、プランづくりのときから言いたいことを言えないと、家ができてしまってからストレスがたまってしまいます。
プランづくりの時には世帯別々に二世帯住宅の思いを担当営業マンに聞いてもらいましょう。

経験豊富な住宅営業マンなら、お互いの世代の特徴を理解したプラン提案をしてくれます。あなたのかゆいところに手が届く、そんな提案をしてもらえる住宅営業マンをパートナーにしたいところです。

そんな住宅営業マンはどうやって探したらいいの?一番よいのは優秀な営業マンを紹介してもらうことです。

詳しくは住宅営業マンドラフトシステムのページをご覧ください。

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